がんぞうびらめ(でびら)
夏から冬にかけてでまわる”ひらめ”の一種。
冬が旬の白身の高級魚。身がうすいのが難点だが味な格別。
多くは干もので賞味される。瀬戸内沿岸でこの季節、
でびらの天日干しの情景は冬の風物詩である。
●たいらがい(平貝)
たいらぎが和名。養殖の帆立貝に押されて需要が低迷ぎみといわれるが、
平貝の貝柱は、ほのかな甘味と独得の食感は帆立の貝柱の比ではない。
刺し身、寿司だね、酢のものなどに珍重されている。
●渡り蟹(がざみ)
瀬戸内で蟹といえば、この渡り蟹のこと。
葵形の甲羅をもった”がざみ”もいまが旬。
”ずわい”などに比べると小ぶりではあるが味は数段美味。
とりわけいまの季節”セキ”が入って美味。
●おこぜ
通称”おにおこぜ”ともいわれるこの魚は醜い姿からは思いもつかない美味。
いまの季節が旬。昔は瀬戸内沿岸で豊富に獲れた”おこぜ”もいまでは貴重。
”おこぜの唐揚げ”といえば高級料理といわれるようになってしまった。
●なまこ
冬至のナマコがもっとも美味といわれる。
関東では”アオナマコ”が珍重されるが、瀬戸内では”アカナマコ(キンコ)”
が肉厚で軟らかいことから美味とされる。
”このわた”、卵巣と干した”このこ”はご存知の珍味である。
●最上稲荷のお火焚大祭
豊川稲荷、伏見稲荷とともに、日本の三大稲荷に数えられる岡山市の最上稲荷。
その最上稲荷の年末お礼納めの祭礼が”お火焚大祭”。
年頭祈願祭、節分祭につぐ三大祭典のひとつ。
12月15日早朝から16日夕刻まで本殿前の護摩壇で。
●よりしま、海と魚の祭典
岡山県西部、瀬戸内沿いの町、寄島町の年末恒例の行事。
12月第1日曜日(ことしは12月2日)、午前9時から正午まで、
寄島小学校グランドでひらかれる。
催しの目玉はなんといっても魚市。
獲れたての魚介が格安で手に入ることから、近郊からの来場者も多い。