ひなまつり
もともとは桃の花の咲く旧暦の3月3日が雛祭り。
”けがれ”や”邪気”などを人の身がわりに紙で作った人形(ひとがた)に
移して川や海に流した「流し雛」が雛人形のおこり。
岡山県西部、笠岡市北木島大浦地区では、江戸時代に始まったといわれる
「流し雛」の風習がいまも残っている。
春をつげる白魚漁
3月の声をきくと県南の高梁川、吉井川の河口で白魚漁の最盛期をむかえる。
5メートル四方の四手網漁で江戸時代から続いている。
白魚はニシン目シラウオ科の透明な小魚。
新鮮なものは踊り食い、天婦羅、卵とじなどで・・・。
ただ、現在では水揚げが減って庶民の口に入らない高級魚となってしまった。
瀬戸内の春の料理
醤油、砂糖、酒をあわせた煮汁と煮たてた中に下ごしらえした飯蛸(イイダコ)と
大きめに切った大根、生姜を入れて、再び煮たって飯(イイ)の詰まった頭が
固くなったら火を弱めて蒸し煮する。
飯蛸を素早く、やわらかく煮上げ、大根に旨味を含ませるのがコツ。
煮上がったら飯蛸を適当に切り分けて盛りつける。
乙島(シャク)
倉敷市玉島乙島一帯だけに生息するものでシャコとは別種のザリガニに似た甲殻類。
シャコよりもやわらかく、味は強めだが、食通にはたまらない味という。
「嫁にやるなら乙島へ、婿が持ってくるシャクの寿司」といわれるほど
貴重な味なのである。
岡山の花だより
3月もおわりになってくるとそろそろ花の季節。
満開日にはだいたい4月8日前夜である。
後楽園でソメノヨシノが300本、近く鳥城公園で200本。
三野公園では600本のソメノヨシノ。
半田山植物園では、10種、1200本の桜が見られる。
もちろん夜桜も楽しめる。
いずれも岡山市の中心とその周辺なので、
わざわざ出かけていって・・、ということではない。